粗悪なCBD製品について

2021.01.11 | 安全性 | by greenzonejapan
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粗悪なCBD製品について
2021.01.11 | 安全性 | by greenzonejapan

この1年で大きな盛り上がりを見せる CBD 業界。市場の過熱に伴い、様々な企業が参入しています。残念ながら、中には問題のある製品を流通させる企業も出てきているようです。西新宿に本社を置く MEGALOPOLIS株式会社が扱う CBD MAX はその一つです。大規模な宣伝広告を行なっているため見かけた方も多いでしょう。

CBDが入っていない疑惑

2020年、日本化粧品協会という民間団体が、自社のウェブサイト上で CBD MAX の製品には表示の 1/10 以下の CBD しか含有されていないという検査結果を公開しました。同団体も厚生労働省の協力機関を無断で名乗るなどの問題点が認められるため、この検査結果を鵜呑みには出来ないと考えた我々は、実際に CBD MAX の製品を消費者から購入し、検査に出してみました。

届いた製品を分解してみると、内部はこのような構造になっていました。

画面右側の不織布にオイルが染み込ませてあり、このオイルが電熱で温められて気化するようです。不織布を絞ってオイルを回収したところ、1本あたり 0.4 ml 程度のオイルが得られました。1本につき 0.5 ml 程度のオイルが使用されていると考えられます。

こちらのオイルをハワイの MedCanLab という検査センターにお願いし、成分分析を行いました。

すると、CBD の含有量が0.377% である事が判明しました。これは CBD MAX が自称している 5%の 1/10 にも満たない量です。

製造工程上、CBDが結晶化するなどの問題によりこのロットだけがたまたま含有量が少なかったという可能性も否定はできませんが、先述の化粧品協会の検査結果を含めると、CBD MAX の製品には実際には表示通りの CBD が入っていない可能性が否定できないと言えるでしょう。

定期解約の申請への柔軟な対応を要請するも…

事態を重くみた我々は Megalopolis の代表取締役の方に直接連絡を取り、同社の製品に CBD が表示通りに含有されていない可能性を指摘し改善を要請しました。

また消費者からの定期解約の解除申請に対して、柔軟な対応を取ることを検討して頂くようお伝えしましたが、経営上、対応できないとの回答でした。(アレルギーなどの体調不良などの原因に関しては、医師の診断書があれば中途解約に応じているとのことでした。直接連絡して対応してもらえない場合は、最寄りの消費生活センターへ相談されることをお勧めします。)

安心のCBD製品を入手するために

今回のケースは残念ながら、氷山の一角に過ぎないでしょう。確かな製品を入手するためには消費者のリテラシーを高める必要があります。以前、CBD製品の選び方という動画を作成しましたので、参考にして頂ければ幸いです。
https://youtu.be/HNrd_dG8Ol8

文責:正高佑志(熊本大学医学部医学科卒。神経内科医。日本臨床カンナビノイド学会理事。2017年より熊本大学脳神経内科に勤務する傍ら、Green Zone Japanを立ち上げ、代表理事を務める。医療大麻、CBDなどのカンナビノイド医療に関し学術発表、学会講演を行なっている。)

 

 

 

“粗悪なCBD製品について” への3件のフィードバック

  1. 橋本淳 より:

    素晴らしい活動ですね。日本で製造している物で顔も工程も見えない物はとても怖く感じますね。。
    せっかく購入したcbd製品も体感無かったりむしろ健康被害が出るような場合は全体への信頼を失うことになり非常に遺憾ですね。こういった活動はとても大切ですね!ありがとうございます。

  2. ただのCBDユーザー より:

    日本化粧品協会の調査事例は興味深いですね。CBD MAXを擁護するわけでは決してないですが、さらに悪質な企業や製品もあるようで驚きました。笑 悪質なメーカーが多くなるとCBDに対する規制が強化されることも避けられないのかなと思いました

  3. CBD関係者 より:

    日本化粧品協会のやってることは素晴らしいと思います。

    ただ、知人が日本化粧品協会から勧められた化粧品会社への出資で揉めたり、CBDの検査自体が雑(ナノCBDの検出ミスなど)で、実際に入っていたのを入っていないと表記したり(現在は削除している)で、多数企業から訴えられたりとやりたい放題です。

    こんな民間調査は、厚生労働省がやるべきで、一団体がやれば権力の暴走にしか他ならないです。

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