欧米には現在、オランダ、ベルギー、イタリア、ドイツ、イギリス、スペイン、ポルトガルをはじめ、医療大麻の使用が法律で認められている国が数多くあります。アメリカでは29州と首都ワシントンDCで医療大麻が合法であるほか、さらに17州で CBD に限っての使用が認められ(注1)、総合すると、何らかの形でカンナビノイドの医療目的使用が可能な州が過半数を大きく上回っています。
近代医療における医療大麻の使用は当初、がんの化学療法に伴う吐き気を抑えたり、エイズ患者の食欲を促進したりといった目的が大半でしたが、人間の体内にエンドカンナビノイド・システムが存在することが1990年代に発見されて以降、近年では、カンナビノイドが持つ、より多様でより積極的な治療効果に関する研究も盛んに行われるようになりつつあり、査読を経た学術論文も多数発表されています(注2)。
一方日本ではご存知の通り、大麻取締法によって大麻草の使用は厳しく禁じられ、研究さえ許されていません。医療大麻の恩恵を受けることができるかもしれない日本の患者には、その可能性が一切、閉ざされているのが現状です。また、実際にどのように医療大麻が使用され、どのような病気に効果を有するのか、入ってくる情報が少ないために、どう考えてよいかわからない人がほとんどです。
医療大麻研究の進展と、海外での臨床使用の実情を日本の方々によりよく知っていただくために、私たちは、一般社団法人 GREEN ZONE JAPAN を設立いたしました。医療大麻を必要とする患者や希望する患者にいち早く届けられるよう、必要な研究が進み、制度が整備されることへの寄与を目的として、さまざまな活動を展開し、医療大麻に関する正しい知見を広く普及させることを目指します。
GREEN ZONE JAPAN は「非営利型一般社団法人」として、広くみなさまからの寄付金を募っております。いただいたご寄付は、<活動内容>にありますような活動の資金として、中でも、6月に招聘したイーサン・ルッソ博士に続き、海外の研究者や実際に医療大麻を臨床の場で使っている医師・医療従事者をお招きして、講演やシンポジウムを開催する費用として活用させていただきます。
活動の趣旨にご賛同くださり、医療大麻についての正しい知識の普及を願うみなさまからのご寄付をよろしくお願い申し上げます。
振り込み銀行口座
埼玉りそな銀行 小川支店(店番482) (普通)4015087 シヤ)グリ-ンゾ-ンジヤパン
理事/翻訳家
三木 直子 Naoko Miki
みき・なおこ/東京生まれ。国際基督教大学教養学部語学科卒業。 2010年より医療大麻合法化の活動を個人で開始し、2017年に GREEN ZONE JAPAN を設立、プログラムディレクターを務める。訳書に『マリファナはなぜ非合法なのか?』『CBD のすべて—健康とウェルビーイングのための医療大麻ガイド』他。
代表理事/医師
正高 佑志 Yuji Masataka
まさたか・ゆうじ/1985年京都府生まれ。医師。熊本大学医学部医学科卒。在学中よりアジア諸国を中心に周遊し公衆衛生、伝統医療への見聞を深める。2016年カリフォルニア州にてカンナビノイド専門医、Jeffrey Hergenrather氏と出会い、カンナビノイド医療を専門とすることを決意。
理事
古城 資久 Motohisa Kojou
こじょうもとひさ/岡山県生まれ。医療法人伯鳳会 赤穂中央病院代表者、理事長。84年日大医学部卒業後、岡山大第2外科に入局。93年赤穂中央病院勤務、2001年伯鳳会理事長。大阪暁明館病院、東京の白鬚橋病院などの経営を継承し、グループの総ベッド数は1115床に。趣味はベンチプレスで、世界マスターズベンチプレス選手権で4回優勝し、世界新記録を1度樹立している。
社 名: 一般社団法人 GREEN ZONE JAPAN
所 在 地 : 〒355-0322 埼玉県比企郡小川町東小川 5-26-24
代表理事: 正高佑志
理 事:古城 資久・三木直子・白岩英明・柴崎知明
本サイトは、大麻草を巡る世界情勢および科学的評価を考慮した上で、大麻取締法の矛盾点について普及啓発を行うものであり、暴力団等の反社会的勢力とは一切関係ありません。
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