「3人に1人が体験済み」アメリカ女性に広がるCBD習慣

2026.02.10 | 海外動向 | by greenzonejapan
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「3人に1人が体験済み」アメリカ女性に広がるCBD習慣
2026.02.10 | 海外動向 | by greenzonejapan

近年、健康維持やセルフケアの一環としてCBDが世界的な注目を集めています。特にアメリカでは、CBDはもはや特別なものではなく、多くの女性たちの日常生活に深く溶け込んでいることが、最新の調査データから明らかになりました。
本記事では、2025年に発表された「全米における妊婦および出産可能年齢の女性のCBD使用状況(Nationwide Prevalence of Cannabidiol Use in Pregnancy and in Women of Reproductive Age)」という研究結果を基に、CBDがいかに現代女性の支持を集めているのか、そしてその背景にある期待について詳しく解説します。

驚きの普及率:3人に1人の女性が「CBDを経験」
最新の全米薬物使用・健康調査(NSDUH)のデータを分析した研究によると、アメリカにおける出産可能年齢(14歳から49歳)の女性の3割以上が、これまでにCBD製品を使用したことがあると報告されています。
具体的な数字を見てみましょう。2023年のデータでは、1,000人あたりの累積使用経験者数(ever use)は以下の通りです。

出産可能年齢の女性全体:361.3人
妊婦:323.4人

この数字は、CBDがいかに広く認知され、試されているかを示しています。かつての「特別なもの」というイメージから、「日々のウェルネスを支える選択肢の一つ」へと、CBD製品の社会的地位が確固たるものになっていることが伺えます。

なぜ女性たちはCBDを選ぶのか?:不安や不快感へのアプローチ
なぜ、これほどまでに多くの女性がCBDを手に取っているのでしょうか。研究の中では、女性たちが「妊娠初期に起こりやすい吐き気(つわり)や不安感」などの症状を和らげるためにCBDオイルなどを使用していることが報告されています。
現代社会において、女性は仕事や家庭、ホルモンバランスの変化など、多様なストレスに直面しています。そうした中で、CBDが持つ穏やかなサポート力が、心身のケアを求める女性たちのニーズに合致していると考えられます。特に、以下の理由がCBDの普及を後押ししています。

ナチュラルな選択肢: 伝統的な医薬品に頼りすぎるのではなく、植物由来の成分でリラックスしたいという自然志向の高まり。

利便性: オイル、エディブル(食品)、バームなど、ライフスタイルに合わせて多様な摂取方法が選べること。

日常のQOL向上: 深刻な悩みだけでなく、日々のちょっとした「モヤモヤ」や「重だるさ」に対するセルフケアツールとしての活用。

「現在の使用者」に見る、定着したライフスタイル
一時的なブームではなく、CBDが継続的な習慣となっている点も見逃せません。調査によると、直近30日以内にCBDを使用した女性の割合も一定数存在します。

出産可能年齢の女性全体:約11.3%(1,000人中113.2人)
妊婦:約3.9%(1,000人中39.3人)
妊婦の間では使用率がやや下がる傾向にありますが、それでも約20人に1人の妊婦が、最近1ヶ月以内にCBDを使用しているという事実は、妊娠中の不快な症状に対するケアとしてのCBDへの期待値の高さを示していると言えるでしょう。

知っておきたい「より良い利用」のための知識
CBDが普及する一方で、医療機関(米国産婦人科学会:ACOG)や行政機関(米国食品医薬品局:FDA)は、胎児への影響が未知数であることなどを理由に、妊娠中や授乳中の使用については慎重なガイドラインを出しています。
しかし、これはCBDそのものを否定するものではなく、「より安全に、より効果的に活用するための研究が現在進行中である」というポジティブな過渡期であると捉えることができます。
私たちがより安心してCBDをライフスタイルに取り入れるために、以下の2つのポイントに注目することが大切です。

① 品質管理とTHCの混入について
研究では、CBD製品として販売されているものの中に、微量のTHC(テトラヒドロカンナビノール)が含まれているケースがあることが指摘されています。THCはCBDとは異なる作用を持つ成分です。信頼できるメーカーは、第三者機関による分析レポート(COA)を公開しています。「THCフリー」が保証された高品質な製品を選ぶことが、賢いユーザーの第一歩です。(注:日本国内で販売されている製品はTHCを含有していません)

② 専門家とのコミュニケーション
現在、全米の臨床現場では、患者がCBDを使用しているかどうかを確認し、適切なカウンセリングを行うことが推奨されています。これは、CBDが一般的なウェルネス習慣として認められたからこそ、医療との連携が求められている証拠でもあります。特に体調が変化しやすい時期には、医師に相談しながら、自分に最適なセルフケアの形を見つけていくことが理想的です。

まとめ:CBDが切り拓く、女性のウェルネスの未来
今回の全米調査の結果は、CBDが一部の愛好家のものではなく、「現代女性の心身を支えるポピュラーな選択肢」になったことを明確に示しました。
1,000人中360人以上という高い経験率は、CBDが持つ可能性を多くの女性が体感しているからに他なりません。今後、さらに研究が進み、適切なガイドラインや高品質な製品の流通がさらに整備されることで、CBDはさらに身近で安心できるパートナーとなっていくでしょう。

参考:
Azubuike, C., Deng, A., & Goodin, A. (2025). Nationwide Prevalence of Cannabidiol Use in Pregnancy and in Women of Reproductive Age. Obstetrics & Gynecology, 00, 1–3. doi: 10.1097/AOG.0000000000006140

執筆者: 正高佑志 Yuji Masataka(医師) 経歴: 2012年医師免許取得。2017-2019年熊本大学脳神経内科学教室所属。2025年聖マリアンナ医科大学・臨床登録医。 研究分野:臨床カンナビノイド医学 活動: 2017年に一般社団法人Green Zone  Japanを設立し代表理事に就任。独自の研究と啓発活動を継続している。令和6年度厚生労働特別研究班(カンナビノイド医薬品と製品の薬事監視)分担研究者。 書籍: お医者さんがする大麻とCBDの話(彩図社)、CBDの教科書(ビオマガジン) 所属学会: 日本内科学会、日本臨床カンナビノイド学会(副理事長)、日本てんかん学会(評議員)、日本アルコールアディクション医学会(評議員) 更新日:2026年1月27日

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