AIMS Institute のご紹介

2021.05.10 | GZJ | by greenzonejapan
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AIMS Institute のご紹介
2021.05.10 | GZJ | by greenzonejapan

シアトル・ヘンプフェスで知り合ったアメリカの大麻合法化活動家はたくさんいますが、Dr. Sunil Kumar Aggarwal(スニル・クマール・アガルワル)もその一人です。「Medical Geography(医学地理学—地理学・社会学的諸条件と医学的現象の関連性に関する学問)」という聞き慣れない分野の博士号を持ち、学生時代から NORML の活動にも携わるなど、「社会派医師」という印象が強い博士は、ヘンプフェスのシンポジウムのパネリストの常連で、その温厚な人となりと先鋭的な研究活動により、医師として、研究者として、また活動家としても人気の高い人です。『WEED THE PEOPLE — 大麻が救う生命の物語』にも出演していらしたので、ご記憶にある方がいるかもしれません。

知り合ったときは公立の病院で緩和・ホスピスケアおよびリハビリテーションの専門医として勤務していましたが、同時に医療大麻をより自由に診察に取り入れられる民間のクリニックでも患者を診ていました。そして 2018年に独立し、自身のクリニックとして設立されたのが AIMS Institute でした。

AIMS は Advanced Integrated Medical Science(先進統合医療科学) の略で、その使命についてウェブサイトには、「がん治療、精神医学、神経医学、リハビリテーション、疼痛管理、緩和ケアの領域における統合医療、研究、教育の発展に寄与すること」と書かれています。医療大麻はもちろんのこと、さまざまな自然療法や幻覚剤を用いた精神療法を含め、患者一人一人について、肉体的・精神的なウェルビーイングをもたらす統合医療を目指しています。Green Zone Japan は 2021年より AIMS Institute と協力関係を結び、日本人のみなさんも GZJ を通じて CBD製品の利用についての情報提供や指導を受けることが可能になりました。もちろんアメリカと日本では手に入る製品も、利用できる環境も異なりますが、最新の研究では CBD や CBG ががん治療に奏効した例もあり、できることがないわけではありません。

指導を担当する Mary Brown(メアリー・ブラウン)は、医療大麻に関する教育を行う SMJ Consulting の創設者であり、患者に対して実際の医療大麻製品の用量や使い方のコンサルティングを行う専門家です。Dr. Aggarwal とともに AIMS Institute の創設に携わり、現在は AIMS Institute と深く連携しながら、常に最新の研究や臨床報告の情報をもとに、医師および患者の教育にあたっています。また、信頼できる製品の開発にも携わっています。日本に留学していた経験があり、日本における大麻規制事情や日本市場に流通している CBD 製品についても理解があります。

Dr. Sunil Kumar Aggarwal

MD, PhD, FAAPMR
共同創設者・共同ディレクター

American Academy of Physical Medicine and Rehabilitation 会員、米国物理療法・リハビリーテーション委員会および米国ホスピス・緩和医療委員会認定医師、また米国ホスピス緩和医療アカデミー内の統合医療分科会の直近の会長を務めた。ワシントン大学医学部の臨床学准教授、地理学客員助教授。バスタ大学自然療法医学部客員教授。National Family Medicine Residency 教員。ニューヨーク医学アカデミーおよび Humboldt Institute for Interdisciplinary Marijuana Research の準会員。MultiCare Hospice 副医療ディレクター。国立がん研究所のがん情報データベース(PDQ)の大麻に関する情報の編集アドバイザー。連邦、州、郡の裁判所により、大麻とシロシビンの医療及び宗教利用に関する専門家として認定されている。より詳しくは博士のウェブサイトを参照のこと。

カリフォルニア州立大学バークレー校で化学と哲学を専攻、宗教学副専攻ののち、ワシントン大学で国立衛生研究所出資による医療科学研修プログラムを終了、医学地理学の博士号(Ph.D.)と医学博士号を取得。シアトルの Virginia Mason Medical Center で内科のインターンシップ、ニューヨーク大学病院物理療法・リハビリーテーション科でレジデンシー、国立衛生研究所の Clinical Center Pain and Palliative Care Service においてホスピス・緩和医療の特別臨床研究員を完了。

Mary Brown

MA Ed.
SMJ Consulting 創設者, 大麻療法教育者

最新のデータから読み取れる傾向と患者の反応を研究し、医療従事者および患者が、治療の目的に沿った医療大麻使用による治療効果をより良く理解するための手助けをしている。SMJ Consulting の創設者として、個人あるいはグループを対象とした医療大麻教育に重点を置き、またさまざまな大麻製品企業に対して医療大麻教育のアドバイスをしている。特に、小児がん治療に対する大麻の治療効果の研究に力を注いでおり、あらゆる年齢の患者が自然療法を選択肢として与えられる権利を持っているという主張に深く賛同している。

ウェスタンワシントン大学にて教育行政の修士号を取得し、10年以上にわたって、大麻の医療利用におけるその実際的な適用にフォーカスしている。最高品質かつサステナブルな製剤を患者に届けたいという強い思いから、アメリカ全土の企業と協力し、大麻製剤のフォーミュレーションや投与器具の技術開発にも貢献している。

SMJ Consulting によるコンサルティングの他にも、AIMS Institute のスタッフである、自然療法を取り入れた統合がん治療専門医や、疼痛緩和ケアの専門医による指導を遠隔で受けることも可能です。(すべてのビデオチャットによる遠隔指導は、必要な場合は GZJ の三木が通訳をいたします。)

AIMS Institute による医療相談をご希望の方は info@greenzonejapan.com までご連絡ください。

文責:三木直子(国際基督教大学教養学部語学科卒。翻訳家。2011年に『マリファナはなぜ非合法なのか?』の翻訳を手がけて以来医療大麻に関する啓蒙活動を始め、海外の医療大麻に関する取材と情報発信を続けている。GREEN ZONE JAPAN 共同創設者、プログラム・ディレクター。)

 

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