新型コロナウイルス感染は大麻によって軽症化する

2024.02.13 | 大麻・CBDの科学 病気・症状別 | by greenzonejapan
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新型コロナウイルス感染は大麻によって軽症化する
2024.02.13 | 大麻・CBDの科学 病気・症状別 | by greenzonejapan

依然として感染者を出し続けているCOVID-19。ワクチンに関しては4月以降は原則有料となる方針が打ち出されています。
大麻やCBDが新型コロナへの感染率を低下させ、罹患時の重症度を軽減させる可能性があることを我々はこれまでも紹介してきました。

2021年4月に公開した“CBDで新型コロナは予防できるか?”という記事では、CBD使用者はコロナ検査が陽性になる確率が非使用者の1/10程度というシカゴ大学の研究成果を紹介しました。

 

また、2022年9月に公開した“新型コロナ感染に【大麻】が効く!?“という動画では、カリフォルニア州の2つの病院での新型コロナの入院患者においては、過去30日以内に大麻を使用した経験がある人の方が有意に重症度が軽いことをお伝えしました。

今回、さらに大規模の調査によって再び大麻使用が新型コロナウイルス感染の重症化を抑制する結果が示されたので、再び紹介します。

論文は2023年10月に刊行された”Chest Jounrnal”に掲載されており、ニューヨーク州のスタテンアイランド大学病院の呼吸器内科チームによって執筆されています。

彼らはアメリカ全土の入院患者データベースである“National Inpatient Sample Database“を使って、新型コロナ感染で入院した32万人を後ろ向きに解析しました。そのうち、2603人がカルテ上で大麻使用者であることが記録されていました。

大麻使用の有無を変数とした単変量解析では大麻スモーカーは挿管率(6.8%対12%)、急性呼吸窮迫症候群(2.1%対6%)、急性呼吸不全(25%対52.9%)、多臓器不全を伴う重症敗血症(5.8%対12%)、院内心停止(1.2%対2.7%)、死亡率(2.9%対13.5%)の全てで重症度が軽度という結果が得られました。

大麻喫煙者は若年である傾向があったため、これだけであれば年齢による交絡因子の可能性を排除できません。そこで著者らはこれらの大麻使用者と非使用者を、年齢、人種、性別、慢性肺疾患を含む他の17の併存疾患について1対1でマッチングさせました。

1対1マッチング後の単変量解析においても、大麻使用者は挿管率(OR:0.64[0.51-0.81];p<0.01)、ARDS(OR:0.39[0.26-0.58];p<0.01)、急性呼吸不全(OR:0.53[0.47-0.61];p<0.01)、多臓器不全を伴う重症敗血症(OR:0.68[0.52-0.89];p<0.01)、および死亡率の低下(OR:0.48[0.33-0.69];p<0.01)の各項目において、有意に重症度が低下しているという結果が示されました。

この結果に関して著者らは、大麻使用は細胞内へのウイルス侵入を阻害し炎症性サイトカインの放出を防ぐ可能性があるため、サイトカイン放出に伴う炎症反応を緩和することに起因するのではないかと考察しています。

これら独立した3つの研究が同じ方向性の結果を示していることを考慮すると、大麻は新型コロナ感染に対して防御的に機能すると言っても差し支えないように思われます。

執筆:正高佑志(医師・Green Zone Japan代表理事)

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