ホップから CBD が採れるってホント?ウソ?

みなさんは、ホップから CBD が採れる、という話を耳にしたことがあるでしょうか? 今年2月、そういう製品の説明会にお招きいただく機会があり、お邪魔してきました。

説明によれば、大麻草やヘンプの親戚であるホップの品種の中に、CBD を産生するものが見つかったのだそうです。発見したのはボミ・ジョセフという科学者で、発見された場所はインド。ボミ・ジョセフ氏は、発見した品種を Humulus Kriya、この品種から採れる抽出物を ImmunAG と名付けたそうです。しかも、「バイオアクティビティ」という耳慣れない指標で比較すると、ImmunAG はヘンプ由来の CBD よりも効能が高いというのです。

大麻取締法とは無関係のホップから、ヘンプ由来のものより優れた CBD が抽出できるとなればこれは大ニュースです。ところが、私の知るアメリカの医療大麻関係者の口からは、このことが一切話題に出たことがありません。不思議に思い、説明会から帰宅後、この製品に関する海外のメディアの報道を調べていたら、とある女性ジャーナリストのブログエントリーが目に止まり、驚きました。そこには、発見者であるボミ・ジョセフ氏が嘘をついていると書かれていたのです。

そしてその数日後、2月22日付の PotNetwork というウェブ媒体にこのような記事が掲載されました。
https://www.potnetwork.com/news/potnetwork-news-investigative-report-bomi-josephs-hops-derived-cbd-was-world-changing-cannabis

一言で言えばこの記事は、ボミ・ジョセフ氏が CBD を産生するホップを発見したという主張は虚偽であるとし、氏の詐欺師としての犯罪歴を詳らかにしています。

 

女性ジャーナリストの主張と、そのほかに調べてわかったことをまとめると次のようになります。


 

アメリカでこの CBD を含む製品を販売しているネットワークビジネス大手、Kannaway がこの製品について説明しているビデオ(https://youtu.be/lnAk2HIG8io)があります。ボミ・ジョセフ氏自身が発見の経緯を解説しています。

 

この中でボミ・ジョセフ氏がついている嘘。

08:45 – ボミ・ジョセフ氏は Humulus Kriya という品種を発見したインドへの旅の話をし、この写真に写っている男性は自分の友人だと言っています。

 

 

でも実はこの写真はストックフォトから購入したものなのです。

Image ID: BXTM3Y

 

09:10 – 同じくインドに行った時の写真です。ここが実際のオンサイト・ラボであると言っています。

これもストックフォトです。

 

素材番号:805-677

 

10:45 – ボミ・ジョセフ氏はこの橋を実際に渡ったと言っています。

ですがこれもやはりストックフォトです。

Shutterstock
素材番号: 789348316

 

11:10 – Bomi Joseph はこの右側の写真を Humulus Kriya の葉だと言っています。

ですがこれは実は、Wikipedia からとった写真で、Humulus Kriya の写真ではなく、Humulus Japonicus という植物です。

 

11:25 – Humulus Kriya(左) と通常のビールホップ(右)を比べていると説明している写真です。

 

これは本当は、Humulus Japonicus の写真で、
http://crcwma.org/index.php/2015/09/07/japanese-hop-humulus-japonicus/
というウェブサイトからの盗用です。

 

 

11:20 – Humulus Kriya の Pod であると説明している写真です。

 

これもストックフォトから入手したもので、Humulus Kriya ではなく Humulus Japonicus です。

 

Image ID: AB8AXE

 

25:15 – ボミ・ジョセフ氏は、ImmunAG はヘンプCBDよりも「Bioactivity」が高く、そのことは第三者機関が認定している、と説明しています。

 

 

ところがこの認証マークは、ボミ・ジョセフ氏自身が商標登録申請をしていることが、このサイトを見るとわかります。https://trademark.trademarkia.com/bioactive-cbd-certified-87289961.html

 

 

 

つまりこの認定証には何の意味もなく、Bioactive CBD Certification は架空のものなのです。

 

* * * * *

 

ボミ・ジョセフ氏はまた、自身のウェブサイトにも、ストックフォトを内容を詐称して使用しています。現在は内容をリニューアルし、http://immunag.org となっているウェブサイトですが、2018年夏までは http://immun.ag というサイトがありました。(現在は immun.ag と入力すると immunag.org に転送されます。)

ここで彼が、ImmunAG を製造する遠心分離機として説明している写真がこれです。

 

ですがこれもストックフォトです。

 

Shutterstock
素材番号: 341844404

 

さらに、こういう写真も掲載されていましたが、

これもストックフォトです。

Shutterstock
素材番号: 250505101

* * * * *

このように、発見の過程、発見された植物、製品の製造過程、その効力の認証まで、すべてにおいて市販されているストックフォトを使用して虚偽の説明をしているのはいったい何故なのでしょうか。氏の主張が本当なら、なぜこのような嘘をつくのでしょうか。

なお、アメリカで ImmunAG 製品を販売していた2つの販路、Kannaway と HempMeds のウエブサイトからはともに製品が削除されているようです。

https://kannaway.com/your-complete-guide-to-premium-humulus-oil-non-cannabis-cbd/
https://hempmedspx.com/real-scientific-humulus-oil/
https://hempmedspx.com/product/real-scientific-humulus-oil-rsho-k-cbd-liquid-4oz/

不思議なことだらけなので、日本でこの製品を販売している会社の方にこの内容をお見せして見解を求めましたが、回答を拒否されました。

ホップから抽出される CBD というのは本当に存在するのでしょうか。
さて、みなさんはどう思いますか?

※ タイトルの写真は Growstox の記事からお借りしました。

 

文責:三木直子

 

One Reply to “ホップから CBD が採れるってホント?ウソ?”

  1. […] そんなCBDオイルを求める人にとって大切な情報はこちら!(๑•̀ㅂ•́)و✧ 記事元:GREEN ZONE JAPAN http://www.greenzonejapan.com/2019/06/15/hopcbd/ […]

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